「エアコンを長時間付けているのに部屋が温まらない」

寒い季節になると頼りになるのが、エアコンの「暖房」です。しかし、なかなか部屋が温まらないとお困りの方も多いのではないでしょうか？
エアコンの効きが悪いと故障を疑ってしまいますが、その原因は故障ではないかもしれません。

今回は、エアコンで部屋が温まらない原因6選について解説します。
自分でできる対処法も一緒に紹介しますので、効率良くエアコンで部屋を温めたい方は、ぜひ参考にしてください。

エアコンで部屋が温まらない原因6選

寒くてエアコンを付けているのに、なかなか部屋が温まらないと困りますよね。
実は、暖房が効かないのはめずらしいことではなく、その原因はエアコンの故障だけではありません。今回は、エアコンで部屋が温まらない原因を6選紹介します。

1.フィルターが汚れている

エアコンで部屋が温まらない原因として一番に考えられるのは、エアコン本体のフィルターの汚れです。

フィルターが汚れていたり、ホコリが溜まっていたりすると、部屋が温まりにくくなります。これは、空気を取り込みにくくなってしまうことで、風量が弱まるためです。
フィルターに加えて、吹出口や上部の吸込口も、汚れやホコリ、またカーテンなどが風の通りを邪魔していないか確認してみましょう。

2.霜取り運転をしている

霜取り運転とは、どのエアコンにも搭載されている機能で、室外機の霜を溶かすための運転機能です。

暖房運転を行っている途中で、急に温風が出なくなり、15～20分程度経ってからまた暖房運転が再開される場合は、霜取り運転の可能性が高いです。
室内機からは、「プシュー」や「ポコポコ」というような音が聞こえる場合がありますが、故障ではありません。

3.リモコンの運転設定が間違っている

リモコンの運転設定が間違っていると、効果的に部屋が温まらない原因となります。

エアコンの機能には、大抵「自動」「冷房」「暖房」「除湿」のような運転設定があります。
寒い日に「冷房」「除湿」の運転設定になっている場合は、部屋が温まらないので注意が必要です。また、「自動」の運転設定では、設定温度が室温に近くなってしまうと、温風が弱まったり止まってしまったりします。

4.外気温が低すぎる

エアコンの室外機は、外気温によって性能が変化します。外気温が低すぎて室外機が霜で覆われてしまうと、思ったような暖房効果が得られません。

そのため寒冷地域では特に、外気温によって暖房効果が低下する現象が起きます。最近では、寒冷地用の暖房機能が強化されているエアコンも発売されているので、チェックしてみましょう。

5.ガス漏れの可能性

エアコンの熱交換器には「冷媒ガス」が循環しており、この冷媒ガスがパイプの中を行き来することで部屋の温度をコントロールしています。

冷媒ガスは、基本的に減っていくものではなく、エアコンの老朽化やパイプのひび割れによって漏れてしまいます。これによって、エアコン内部での熱の移動ができなくなり、部屋が温まらないことにつながるのです。

エアコン内部や室外機に霜が見られる場合は、冷媒ガスが漏れている可能性が高いです。冷媒ガスの補充を個人で行うことは難しいため、業者への修理依頼が必要です。

6.エアコン室外機が原因

エアコンで部屋が温まらない原因として、エアコンの室外機に問題がある場合もあります。

室外機が汚れていたり、室外機のまわりにものが置いてあったりする場合は、エアコンの空気の流れを悪くする原因となります。また、室外機からつながっている配管やホースにも汚れが詰まっていたり、損傷していたりする可能性もあるでしょう。室外機は屋外にあり、お手入れをする機会も少ないため、エアコンの稼働が弱まったら一度確認してみるのがおすすめです。

エアコンで部屋が温まらないときの対処法

エアコンで部屋が温まらないときに、自分でできる対処法を4つ紹介します。

1.エアコンの掃除を行う

エアコンで部屋が温まらない原因として、最も多いのが「汚れ」です。そのため、まずはエアコンの掃除を行いましょう。室内機のフィルターや室外機のファンを掃除するだけで、暖房効率が良くなることも多いです。

2.エアコンの風向きを変える

エアコンの風向きを変えて、空気を循環させると暖房効率がアップする場合があります。

エアコンの風向きを下にするだけで、上に溜まっていた温かい空気が下にも広がるようになり、部屋が温まります。エアコンの風向きを変えられない場合は、サーキュレーターなどを使って、温かい空気を循環させるのがおすすめです。

3.遮熱カーテンを使用する

遮熱カーテンには、外からの冷気をカットする効果と部屋の温かい空気を逃がさない効果があります。

エアコンで部屋が温まらないと、ついついエアコンの機能に目を向けてしまいがちです。しかし、部屋を冷やさない方法も取り入れてみてください。少し工夫するだけで部屋の気温は上がり、光熱費の節約にもつながります。

4.エアコンクリーニングを業者に依頼する

エアコンの掃除は、個人でできる範囲には限りがあります。見えない奥の方に汚れやカビが溜まっていることも多いです。
そのため、定期的にエアコンクリーニングを専門に行っている業者へ、内部の掃除を依頼するのがおすすめです。

エアコンクリーニングは、半年に1回程度は行った方が良いとされており、エアコンの寿命も伸ばすことにもつながります。また、エアコンクリーニングを行うことで、エアコンから出る風のにおいも良くなりますよ。

まとめ

エアコンで部屋が温まらない原因について解説しました。

意外と故障ではない場合が多く、原因がわかれば個人で対処できることもあります。

それでもエアコンの稼働が悪い場合は、故障の可能性もあります。そんなときは、エアコンの使用年数をチェックしてみてください。
エアコンを購入してから年数が経ち、使用年数に近づいている場合は、エアコンを買い替えるのも良いかもしれません。

当社では、エアコンの「完全分解クリーニング」を行っており、一つひとつの部品を徹底的に洗浄することが可能です。エアコンで部屋が温まらないことでお困りの方は、ぜひお気軽にご相談ください。